部屋の雰囲気を仕上げるのはたった5%の色!?色の組み合わせに注意!
みなさんこんにちは!リノベ不動産|BeatHOUSEの萩原と申します!
現在私は、仕事と新生活準備のために、現在は東京のおばあちゃんの家で暮らしています。
おばあちゃんの家ってなんであんなに懐かしいというか、落ち着く雰囲気を持っているのでしょうか・・・。そこにおばあちゃんがいるからとか、日本人形が置いてあるからとか色々あると思うのですが、私は「部屋の色」が大きく関係しているのではないか!とひらめきました。
そこで、色が人にどんな効果を与えるのか調べたところ、驚くべきことがわかりましたのでご紹介します!
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色を認識できるのは“目”だけではない!
みなさんはヘレン・ケラーをご存知でしょうか?生まれつき目が不自由であったヘレンケラーですが、彼女は自身の著書(※1)の中で色の違いを感じ取れていると記しています。
それは人が、肌でも色を感じ取っているからなのです。私達が「色」として認識できているのは色に反射した光が屈折し目に入るためであり、光の波長の差によって色の違いも認識できるようになっています。ではどのように肌が色を感じ取っているのか?それは、色に反射した電子である光が振動することによって皮膚を通して直接人体に作用しているために、人は肌でも色を認識することができるのです。
目だけでなく全身で色を認識できるなんて驚きですよね!
それなら、長く過ごす家にも色をこだわって取り入れたほうがいいのではないかと思い、より詳しく調べてみました!
意外と重要な色の組み合わせ。色の喧嘩は部屋の敵!?
今日着る洋服を決めるときってなんだかワクワクしますよね!洋服だけじゃなく、髪色や靴、お化粧など・・・私たちは常に色のある生活の中にいて、色と色とを無意識に、あるいは意識的に組み合わせながらオシャレを楽しんでいます。
では、住宅は?可愛らしいお気に入りの雑貨やインテリアでせっかく飾り付けをしたのに、なぜだかしっくりこない・・・なんてことはありませんか?それ、実は色と色とがぶつかり合ってしまって、色の持つ本来の効果を出せずにいるからかもしれません。だたむやみに部屋に色を置くのではなく、きちんとした法則に従って組み合わせればそれぞれの色が持つ効果を最大限に発揮できます!血圧や体感温度だって上手に調整できちゃうんです!
部屋の雰囲気を仕上げるのはたった5%の色?
「住まいのお役立ちガイド」によると、インテリアの色を決めるときに重要になってくるのは「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3つとのこと。この組み合わせ方次第で部屋の雰囲気は大きく変わってきます。この3つの割合を考えつつ色を選ぶと部屋の雰囲気を統一することができます。
◆「ベースカラー(基調色)」は部屋全体の70%を占める基本の色のことで、部屋のイメージにも大きく影響を与えています。例えば、以下の部分のカラーを指します。
- 床
- 壁
- 天井 など
◆「アソートカラー(配合色)」は部屋全体の25%を占め、ベースカラーに対してその特性を高めたり、変化をつけたり、ベースカラーとアクセントカラーをまとめる役割を担っています。主に以下の部分に使われている色のことを指します。
- 家具
- カーテン など
◆「アクセントカラー(強調色)」は部屋全体の5%の色で、小さな部分に用いるカラーを指します。
- インテリア小物
- 絵画
- 観葉植物 など
ベースカラーを主とする全体の色調に対して、アクセントとなる目立った色を置くことで全体の雰囲気を引き締め、部屋に動きをつけたり季節感を演出したりします。
色の効果と組み合わせ
次に色の種類について知っておきましょう。色の種類というのは大きく分けて12+2種類あり、この12色は「赤→黄→緑→青→藍→紫→赤」の6つの色とそれらの色の中間の色をあわせたものです。中間の色というのは、赤と黄を混ぜた橙や、黄と緑を混ぜた黄緑などがあります。「+2」というのは、12色の中に属さない「白」と「黒」のことを言います。この基本の12+2色を暗くしたり明るくしたりして色に変化を付け組み合わせの幅を広げます。
その中でも今回は暖色系代表の赤、寒色系代表の青、無色彩代表の黒の色の効果と組み合わせ方法についてご紹介します。
赤の効果と組み合わせ
赤でまず連想するものは「情熱」や「活動的」、「エネルギッシュ」など、生命力にあふれたイメージのものが多くあります。実際に赤という色は、血液や太陽、炎など生命に直接かかわってくるものと結びついた色であるため、どの時代もエネルギーの象徴とされてきました。
また、赤のような暖色はインテリアに取り入れることによって体感温度が2~3℃上がるという実験結果もあります(※2)。これは赤い色が交感神経を刺激し、脈拍と体温が上がり、血流が良くなるためと考えられています。
部屋のベースカラーを赤にした場合、赤は他の色よりも強い印象を与える前進色なので、部屋の広さを実際よりも狭く感じさせます。そのため、住宅空間の中ではこの色に負けない広さを備えた間取りに取り入れるのがいいでしょう。 リビングやダイニングに取り入れるのがおススメです。
赤は、どんな場所にも間違いなく使える万能色であるため、様々な色との組み合わせが可能です。最近の人気の組み合わせとしては、赤と鮮やかなピンク、赤と橙などを組み合わせた南国のリゾート風があります。また、赤をメインではなく、シンプルなデザインの空間にアクセントカラーとして加えることによって洗練されたスタイリッシュさを出すことができます。
青の効果と組み合わせ
青から連想されるイメージは、「冷静」「涼しい」「静か」などの落ち着いた表現が多くあります。青は空や水の色であり、空も水もつかむことができないことから神秘性につながる色でもあります。そんな青という色は、先ほどの赤とは逆で、体の緊張を緩和しリラックスできる色としても有名です。最近では、街灯を青色にして犯罪を抑制する活動として取り入れることが有名な事例の一つとして挙げられます。
そんな青を部屋に取り入れることで清潔感のある空間を演出することができます。青には精神を落ち着ける効果もあるため、寝室やバスルームに色を使うことがおススメです。また、青は後退色であるため、少し狭い空間に取り入れることで広く見せる効果もあります。
青も赤と同様にどんな色にも対応でき、キレイに映える色です。デニムジーンズがどんな服装にも合うように、鮮やかな緑や明るい黄色、ワインレッドなども合います。また、少し明るいターコイズブルーはブラウンとの相性も抜群。落ち着いた中に上品な雰囲気を醸し出してくれます。
黒の効果と組み合わせ
黒から連想されるイメージは「強さ」「恐怖」「高級感」などの他に影響されにくい印象が多くあります。黒というのは、古くから負の象徴とされ「死」と直結した色とされてきました。しかし、日陰の中にある黒は全く反対の「庇護(ひご)」の意味がありました。これは、その昔に敵に追われて逃げ込んだ物陰や洞窟の黒が身を隠してくれるものとして存在していたからです。これによって、黒と一体化することで強大な力を得られると信じられ、以降力を得ようとする人にとっての象徴となる色となりました。
しかし、時代の移り変わりとともに黒に対する恐怖心が薄れ、今では黒に対する強さやカッコよさに注目が行くようです。
そんな黒を部屋に取り入れることで空間に高級さや深みを醸し出し、ドラマチックに演出してくれます。奥行きを出すための濃いグレーや濃淡色を黒に取り入れることによって、空間を広く見せる効果があります。また、黒を淡くグレーにして部屋に取り入れることで、黄色などの明るい色と合わせることによって黄色の生命感を引き出すやわらかい空間が創り出せます。また、白い空間の中に対極の黒を置くことで、儚い白の空間を地につなぎとめる役割をしています。重くイメージされる黒ですが、黒の濃さを変えて明るいカラーを取り入れることによって、部屋に明るさと軽さを表現することができます。
まとめ
色には様々な効果があり、私たちはその効果によってリラックスしたり、気合を入れたり、食欲を旺盛したりしています。長い時間を過ごす住宅の中に効果的に色を入れることによって気分の切り替えができるようになるため、仕事とプライベートのON/OFFのメリハリもつけられるようになります。また、他にも心を休めたり、血圧を下げたりして身体的な健康を維持させることも可能なのです!
色の効果ってすごい!私も生活の中に色を効果的に取り入れて、心身ともに疲れを癒していきたいと思います。いつか住宅を購入しようと考えた時、住宅ローンが組めなくなっても困りますものね・・・!(「ところで、『健康』ですか?住宅ローン審査は風邪でもNG!?」参照)
あなたのリビングには何色を取り入れますか?ぜひ、色までこだわった住環境を手に入れてください。リノベ不動産BeatHOUSEでお待ちしています。
- ・参考資料
- ※1ヘレンケラー著書「私の住む世界(The World I Live In)」より
- ※2スイス色彩学者ヨハネス・イッテン著書「ヨハネス・イッテンの色彩論」
- 山脇恵子「色彩心理のすべてがわかる本」ナツメ社、2010年
- サラ・リンチ「design inspiration 洗練された配色のインテリア」グラフィック社、2013年
- 「迷ったらココ!住まいのお役立ちガイド」http://www.870johokan.jp/topics/life20161209/
- 「お部屋のインテリアコーディネート」http://interior-coordinate.jp/howto/color/color_haisyoku/
- 「カラーセラピーランド」http://www.i-iro.com/psychology