リノベーション空間と、私と、植物
以前、英国エクセター大学の研究結果で観葉植物を置くだけで、幸福度が47%、創造性が45%、生産性は38%もアップすると書きましたが、是非リノベーションされたお家に観葉植物を置いて幸福度アップさせてほしいなと思い、観葉植物についての記事を書きました。
植物の緑や華やかな花を見ることで気分が落ち着き、癒しや感受性、感情を豊かにする効果など自分の心にもプラスの影響を与えてくれる存在になったり、光合成で二酸化炭素を減らし、酸素に変換する働きや、有害物質を分解する働きから自然の空気清浄機なんて言われ、無垢材や漆喰、珪藻土等の自然素材との相性も抜群な観葉植物。今回、私菅原としまして、ちょっと変わった観葉植物の育て方、捉え方をしていたりしますので、ご紹介させていただきます。
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植物は家族です
いきなり、ん?と思う方もいらっしゃると思います。それはインテリアとしての植物ではなく、ペットとインテリアの間のような関係といいますか、一緒に住まう家族として考えてみるのはいかがでしょうか?ということです。リノベーションで生き生きと変わった空間の中で、一緒に住まうグリーン達です、子供の成長を見守る親のような気持ちで接してみると、暮らしや気持ちも良い方向に変化してくるのではと思っております。案外観察していると、新芽の可愛さや、青々しい植物から元気をいただける瞬間があります。
「よくお部屋に観葉植物を置きたいんだけど何がいい?」「できれば枯れない植物がいいんだけど?」「水やりが簡単なものがいいんだけどオススメある?」と植物の相談を受けることも多い菅原ですが、その際にお答えするのは比較的簡単で、室内であればガジュマルやモンステラ、フィカス系も良かったり、サンスベリア系の植物も乾燥に強かったり、室外だったらオリーブやシマトネリコもいいですよとお教えします。
ただ、植物との接し方が一番大切なのではと個人的に思っております。
変化を楽しんでみる
春の季節は外を散歩していると、梅や桜、土筆、蒲公英が綺麗に咲き、梅雨時期になり始めた今は紫陽花や花菖蒲が鮮やかに顔を見せてくれたり、白くかわいらしいクチナシの花から甘くよい香りが飛んできてホッと癒されたりしますね。四季で、もっと言えば七十二候で様々な表情を楽しむことができるので、良く個人的なインスタグラムでは季節ごとに植物の写真をアップすることも多いです。
では家の中に入れた植物たちはどうなのか。桜なんか家にないし、花も咲かない。今いる植物も育っているのかわからあい。なんて考えていませんか?是非、注意深く観察してほしいです。良く見てみると、冬の寒さを耐えた植物たちがこの数カ月の間に新芽を出し、緑の葉をたくさんつけ、成長しています。家具などと違い、日々異なる表情を見せてくれています。毎日見ていると、赤ちゃんが泣いたり笑ったりするように、今日は元気だなとか、水が欲しいのかなと、静かに植物は教えてくれていることに気付いたりします。そういった小さな変化に気づけると、画一的で変化がなさそうな、毎日の通勤道でさえ、毎日変化があると気づく瞬間があります。中古不動産を購入し、リノベーションして生き生きとしたライフスタイルが始まると共に、気に入った植物との生活もスタートしていただけると嬉しいなと考えています。
水やりは難しそうで、簡単です
いろいろと植物の話をしていると、水やりが一番ネックになっている方も多いなって印象があります。私がオススメしている水やりの頻度は、光の具合や部屋、置く場所にもよりますが、室内の観葉植物は1週間に1~2回ほどたっぷりあげるイメージで大丈夫だと思います。ただ、1週間に1~2回ほどと言っても実際のタイミングや量はどれほど?と思う方もいらっしゃると思いますので、お答えできればと思います。
タイミングとしましては、表面はさらさらしていて、土の表面や土の中を指で触っても湿っていない状態の時、いわゆる土が乾いた状態の時に水やりをします。土が乾いてから水をやるということは、逆に言うと土が湿った状態では水をやらないということです。その間隔が1週間に1~2回ほどになることが多いです。
サンスベリア系やサボテン系の多肉系は乾燥を好むので、少し乾燥期間を長く、乾いてから2~4日など経ってから水をあげたりしますが、植物は生きていますので、是非観察しながら、栄養をあげていただければと思います。
水の量につきましては、たっぷりあげてください。たっぷりとは鉢から水が浸みだしてくるまでです。室内であれば受け皿に水が浸みだしてくるまで水を与えて、受け皿にたまった水は捨ていただいて問題ありません。鉢底から水が流れるまで水やりをする理由は2つあります。「根のすみずみまで水を行き届かせるため」「水を通して根が呼吸するための新鮮な空気を入れ替えるため」です。逆にいつも土がジメジメ湿った状態か受け皿に水が溜まった状態だと、根が呼吸できなくなり、根腐れなどの原因になりますのでご注意です。
水(雨)の頻度を自然に合わせてあげればいいんです
簡単に言いますと、「毎日、雨は降らないですよね?植物も毎日水(雨)はいらないのです。
雨が降って5秒で終わる雨ってほとんどないです。観葉植物も自然なので、自然と同じように、水(雨)の頻度を合わせてあげればいいんですよ」ってことです。注意点としますと、屋外の鉢に入っているものや庭に植えた植物は乾燥具合や、土の状態や環境が室内の観葉植物と異なるので水は毎日や2日に1回だったりと室内のものより頻度は多くなりますので、ご注意ください。
私は植物、自然を通じて学ぶことが非常に多いです。私にとって、家族にとって、人生にとって、仲間にとって、根に値するものってなんだろとか、それは葉かな?日光かなとか考えたりします。
そんな難しいことはさておき、植物は生きています。是非買って終わりではなく、一緒に暮らす家族として、共に暮らし、時には散髪(剪定)もしてあげてください。もちろん、一輪のお花をリノベーションされたリビングに飾るだけでも幸せな気持ちになりますので、実践してみてください。