色が人間へ与える影響~人と色との関係~ Part1

[記事更新日]2017/06/19

知識がまったく無くとも
色彩が人間へ影響をもたらしていることは、どなたでも感覚的にご存知のはず。
赤は情熱的な感じとか、ピンクは女の子っぽいとか、青は涼しげな印象を受けるとか。

実際に、色彩心理学・カラーセラピー・カラーコーディネート・パーソナルカラー診断など色彩に関する学問や分野もあり、色の効果は単なる迷信でないことは確かです。
これらの職に就かれていたり学ばれたりしている方はお分かりでしょうが、ここで一度おさらいの機会にして頂ければ幸いです。

これからの家作りの際のためにも、ぜひご参考になさってくださいませ。

目次-contents-

色は電磁波の1つ

色についての知識を少し深めておきましょう。

どんな色にも、電磁波エネルギーというものがあります。私たちの脳や内分泌腺は色からこのエネルギーを吸収し、感情や行動に影響を与えると考えられています。
詳しい仕組みは解明されていませんが、暖色や寒色に対する心や体の反応でその影響を見てとれます。

ドア

暖色は、心地よさや幸せな気持ちにしてくれます。その一方で、感情を高ぶらせたり、アドレナリンの分泌を促進させたり、怒りを引き起こしもします。
寒色は、気持ちを静めてくれるので、心も体も穏やかに落ち着かせリラクゼーション効果があります。その一方、悲しみや孤独感を引き起こしもします。

また、色というのはその物体に例えば赤い色が付いているから赤に見えるというわけではありません。
その物体が赤い波長のみを反射させる性質を持っているのです。その物体に反射した光を、私たちは目で受け取り、脳が赤い色だと判断します。

家作りの際に気をつけたいのは、
反射した光によって、同じ赤は赤でもまた違った色に見えてくるところです。
壁紙やカーテンなどを選ぶ時、あるいは照明を選ぶ時は、その色と照明との相性も大切にしたいところ。もちろん自然光がどれくらいその部屋に入ってくるのかも考慮したいですね。

窓

目だけでなく、色は皮膚でも感じ取ります

ヘレン・ケラーの自伝『わたしの住む世界』にこのような一節があります。

私はスカーレット(緋色)とクリムソン(深紅色)の違いがわかります・・・・連想の力が私に、白は高尚で混じりけがないとか、緑は生命力に富むとか、赤は愛や恥じらいや力を暗示すると言わせます。
したがって、私の中に色がないということは考えられません。
私は対象の色と音とを区別します。

これを書いた時、彼女はすでに視力も聴力も失っていました。2歳の時にかかった高熱のためです。
2歳の時ですから、スカーレットもクリムソンも白も緑も赤も、視覚的にはどのような色味をしているのかは知識としては覚えていなかったのではないでしょうか。それなのに、白は高尚で混じりけがないなどと、その色の印象をはっきりと持っているのです。
このことからも、色は心と身体に影響を及ぼす波動を持っているということが分かるのではないでしょうか。目だけではなく体で感じ取れるのです。
音の方が分かりやすいでしょうか。音にも波動がありますよね。だから耳が聞こえなくても彼女は音を区別することができたのです。

もう少し科学的にも見て行きましょう。

人の体は脳と同様、細胞1つ1つも振動しています。
なぜなら人は酸素や炭素など多くの種類の元素からできており、その元素は常に振動しています。
そして、振動数はその元素によって違います。
色の光を皮膚が受け取った瞬間、呼応する元素と生体反応を起こし、青なら涼しく感じたり赤なら暖かく感じたりするのです。

色にまつわる迷信

冒頭で、色の効果は単なる迷信ではないと述べましたが、迷信もあります。
ここからはその迷信をいくつかご紹介いたします。

<赤>

・恋文は赤いいインクでしたためてはいけません。
・大晦日に赤毛の人に出会うと縁起が良いです。

<オレンジ>

・オレンジの月は悪いことの予兆
・柑橘類を食べると幸運と金運が舞い込んできます。

<黄色>

・お正月に黄色の下着を着けると幸運が舞い込んできます。
・生まれたばかりの赤ちゃんが病院から戻るときに黄色の服を着せると、その子の人生に幸運をもたらします。

<緑>

・緑のキャンドルをともすと、お金に関して幸運を呼びます。
・舞台俳優は緑を避けないと、セリフを忘れます。
・緑の車はアンラッキー。

<青>

・結婚する日に青いものを身につけると幸運と保護がもたらされます。
・赤ちゃんに青い服を着せると、悪い霊から守られます。

<紫>

・紫の靴を履くと、酒におぼれます。
・大切な人の写真を紫の額に入れると、2人の愛情が守られます。

<黒>

・黒猫が目の前を横切るのは不吉。しかし黒猫に白い毛を見つけたら幸運のしるし。
・黒いウサギを見たら幸運が舞い込みます。
・家の中で傘をさすのは縁起が悪い。しかも黒い傘なら悪運が2倍になります。

<白>

・毎月、1日の起きがけに「しろうさぎ」と3回唱えると、その年いっぱい幸運がもたらされます。
・白猫の夢は縁起がいいです。

うさぎ

ここまで紹介してきましたのはあくまで迷信です。
あなたの都合の良いように、悪用しないように、お気をつけてお取り扱いくださいませ。

さて、次回はより具体的に家作りに有効的な情報をお伝えいたします。

  1. 参考資料
  2. 「色の心理学」佐々木仁美監修,えい出版社
  3. 「カラーコーディネーター入門色彩」大井義男・川崎秀昭,日本色研事業株式会社
  4. 「Fortune–Telling色事典」K.Cジョーンズ,徳間書店

この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。弊社は、当記事の情報(個人の感想等を含む)と、この情報を用いて行う利用者の判断について、一切の責任を負うものではございません。

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