子供に個室はいつ与える?そもそも必要なの?

[記事更新日]2017/08/25

勉強机

子供部屋問題、、、これはお家を探す上で考えなければいけないご家庭もあるかと思います。
「自分の部屋があると鍵をかけたりして不良になりそう…」「頭の良い人はリビングで勉強していたって聞くし…」など、色々と考えていると「そもそも子供部屋って必要なの?」と思うようになる人も少なからずいらっしゃると思います。
そこで子供部屋についてちょっと考えてみることにしました。

目次-contents-

* みんなはいつ子供部屋を与えているの?

ランドセル

子供部屋を与えるか考えるときに「私はいつ与えられた」と考える方が多いと思います。近頃では一般的に子供に自分の部屋を与える時期は小学校に入学する頃が一番多く、自分の部屋に慣れさせるために、入学する少し前から与える人も多いそうです。勉強机やランドセル・教科書など、物が一気に増えることを機に子供の部屋を作るのが良いと考えているようですね。

果たしてこれが早いのか遅いのか。住居学を専門としている静岡大学の名誉教授の外山知徳氏によると、個人差は大きいものの一般的に個室が必要とされるのは小学5年生からだそうです。しかし、早くに自分の部屋を与えられる子もいれば、自分の部屋を持ったことがない子もいて、実際はかなりバラバラ。

引用:【実態調査】子ども部屋はいつから必要? 一人部屋のメリット・デメリットとは

やはりかなり個人差がありますよね・・・分からなくなってきました・・・ということで今度は海外と比べてみることにしました。

* 海外では・・・??

日本では、“川の字になって寝る”という言葉があるように、家族みんなで一緒に寝ることが不思議とはされていないですよね。子どもが小さいときは尚更なのではないでしょうか?
ご存知の方も多いかもしれませんが、実は海外では小さな子供でも自分の部屋を持っていて、一人で寝ることが一般的です。これは部屋数が多いという単純な理由もありますが、「子どもの自立を重視する」「プライベートを確保する」というのが大きな理由になっています。
しかしここで驚くのは、この小さな子供というのが赤ちゃんであることです。産後に退院して自宅に戻った直後から赤ちゃんを一人で寝かせることも珍しくはありません。(最近では生後2~3ヶ月くらいまでは同室で寝ることが推奨されているようですが…)
実は、私もこの海外パターンでした。記憶をたどっても、親と一緒に寝た覚えはほぼありません…そして不良にもなっていません!(笑)

うーん、、、海外と日本は真逆なんですね。子供部屋の有無が素行に大きく関わることはなさそうです。そしてまた分からなくなってきてしまいました。

* 子供部屋のメリット・デメリット

次は単純に、子供が自分の部屋を持っていることで生じるメリット・デメリットをまとめてみました。

 メリット①  子供の自立心を養うことが出来る

子供の自立心を養うことが出来る

子供は自分の部屋を持つことで“考える”ようになり、そして“成長”します。例えば、片付けをせずにおもちゃを出しっぱなしでいたら、おもちゃを踏んでしまって痛いと感じます。そこで「片づけをしなければならない」と学びます。
このようにして、子供は自分の部屋を持つことで整理整頓や片付けを当たり前だと思うようになります。幼い頃に当たり前だと学んだことは大人になってもそのままであることがほとんどです。子供に当たり前の事を身につけさせるのには子供部屋は大事かもしれませんね。

 メリット② プライバシーの確保

いくら子供とはいえども、子供にもプライバシーがあると考えている方は多いようです。子供にも、勉強したり悩んだり、、、一人でしたいこともたくさんあります。子供が「自分の部屋がほしい」と言ってきたら、一人の時間が欲しいと言っているのかもしれませんね。自分の部屋で一人で考えることで成長することができるのではないでしょうか。
また、子供ではなく親のプライバシー確保にもつながります。子供の寝る時間と親の寝る時間は異なりますし、特に子供が赤ちゃんのときは赤ちゃんを寝かせた後に自分の時間をゆっくりとることができるので、育児から離れて気分をリフレッシュすることができます。

 デメリット 親の管理が行き届かない

 子供が自分の部屋を持つことで、部屋にこもってしまって何をしているか把握できないというのが、子供に部屋を持たせる際の一番の心配事のようです。確かに、勉強をすると言っていても実際は部屋で何をしているか分からないですよね。親には勉強すると言いながらも漫画を読んだりしてサボっていたという方は多いのではないでしょうか?(かくいう私もそうでした…)

* よそはよそ、うちはうち

結論から申し上げますと、自分の部屋を持っていようとなかろうと関係ありません。外山教授も『個室を与える、与えないが問題なのではなくて、「住まい方」が重要』だとしています。子供部屋を与えようとなかろうと、住まいを通して良好な家族関係を築いていくことが大切だということですね。
子供部屋を与えるか与えないかについては、自分の部屋がないことがストレスになる子もいますし、自分の部屋を持っていても寝るときだけしか部屋を使わない子もいます。子供の性格やどんな子にしたいかなどの家庭の方針に合わせて決めるのがやはり一番ですね。

そして、子供に部屋を与える場合は、親が子供を管理するのではなく、子供部屋を管理するのが良いのかもしれません。
個室を与えたら与えたなりに、親が子供部屋の片づけをするなど干渉しすぎるのはよくありません。だからといって、好き放題やらせるのもいけませんよね。親が子供部屋を管理するというのは、例えばルールを作ることです。子供が部屋を欲しいと言ってきた時に「勉強しているときはドアは閉めない」「部屋にゲームを持ち込まない」など部屋に関するルールを作る、それから再度意思を確認して部屋を与えるのが良いのではないかと思います。
そして、極論だと思う方が多いかもしれませんが、「ドアをなくす」というのも実はアリなのです。弊社のリノベーション事例で子供部屋のドアをなくした事例がありました。https://beat0909.com/works/mado/


↑リノベーションの前と後の間取り

外山教授が『精神の安定が得られる居場所つまりテリトリーが必要であって、必ずしも個室が必要であるというわけではない。』としているように、自分だけのスペースがあればよいのでドアがなくても大丈夫なのです。子供の成長に合わせて、要望があればカーテンをつけたり最後はドアをつければよいですし、また広い部屋に壁だけ作って子供のスペースを作るのもよいですね。

* まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございました。
子供部屋問題、、、子供の性格やどんな子にしたいかなどの家庭の方針に合わせて決めるのが一番だということが分かりましたね。「よそはよそ、うちはうち」で周りと比較する必要はありません。また、子供の成長に合わせてお家をリノベーションするのも良いかと思います。


この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。弊社は、当記事の情報(個人の感想等を含む)と、この情報を用いて行う利用者の判断について、一切の責任を負うものではございません。

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