【リノベ|インタビュー】ロフトも造ってコストカットも◎な、デザイナーパパのリノベーション
記事の内容:
■属性:30代ファミリー
■希望:コストと素材感のバランス
■諦めたこと:沿線へのこだわり
建築のお仕事に携わっているというご主人は、ご自身で図面を引くこともできるというスキルをお持ち。
新たに物件を見る毎に、リノベーションプランを作成していたと言います。
そんなデザインにこだわりをお持ちのご主人と、そうはいっても生活するというリアリティも大切にしたいという奥様。
今回のリノベーション編では、奥様のご要望を取り入れつつ、素材感を意識しながらコストカットを実現するというデザイナーならではの手法もお伺いしました。
リノベーションで一番重視したポイントはありますか?
ご主人:色々重視しましたから難しいですね~(笑)。まず、アイランドキッチンで回遊導線は作りたかったですね。お風呂場がリビングと寝室と繋がるという回遊導線も作りました。それと、素材感にはこだわって、壁紙をあまり使いたくなかったので、コストをかけずに素材感を出すにはどうしたらいいかという点で、OSBとか木毛セメント版を使いました。飽きたら自分で塗り直せるという点で、壁面は基本は塗装にしたというのもあります。
奥様:壁はすでに自分たちで塗っていて、寝室は緑、リビングは白、トイレも塗っちゃいました。
イメージがわかない時は、現物を見るか写真を見てサイズは手元で図ってみる
山口(イ):打合せの時間、奥様はいかがでしたか?
奥様:野竹(デザイナー)さんと、主人が盛り上がって話をつめてくれるのですが、私はたいていはイメージがわかなくて。ネットの画像を見せて貰って、ようやくわかるっていう感じでしたね。
山口(イ):ご主人は、ご自身の純粋な作品をつくるという感覚でデザインされていたようですが、計画中はずっと考えられていたのですか?
ご主人:もう四六時中考えてましたね(笑)。息抜きの時間にもちょっと図面書いてみたりといった感じで。
山口(イ):お部屋のテイストは、主にはご経験から決められましたか?もしくは参考にした雑誌とかありますか?
奥様:素材に関しては、主人の経験ですね。全体的な雰囲気については主人任せだったのですが、リノベーション雑誌を見て、私の好きなテイストの写真を、二人で見て合わせて選びました。
奥様は、機能・性能のリクエストをして、ご主人はそれを取り込んだデザインをする
ご主人:使い勝手とか機能性の部分で、奥さんから希望を聞いて、僕のほうで形にするっていう感じでしたね。
山口(イ):奥様お気に入りのポイントはありますか?
奥様:みんなが気に入ってくれるロフトです。
山口(イ):ロフトはどんな物件でもできるわけではないので、良い物件に出会えましたね。
ご主人:私はロフトをイメージしてなかったんですけど、初期提案で野竹さんがロフト案出してくれて、こうなりましたね。
山口(イ):契約時は天井がこんなに高くとれるってわかってましたか?
ご主人:いいえ。契約後に天井高くなるってわかったので、それはテンション上がりました。
ご主人がこだわったという回遊導線の使い勝手はいかがですか?
奥様:使いやすいですね。今は、子どもが寝ている横を通らずに、お風呂場からダイレクトに寝室に行けるという便利さもあります。
山口(イ):普段、皆さんはどのお部屋で過ごされることが多いですか?
奥様:リビングですね。そういう家にしたかったので。そろそろ子どものジョイントマットと柵を付けたいなと思っているところです。
工事担当としては、大変なことはありましたか?
岡野(工事担当(以下:工)):ロフトは正方形の直線だと比較的工事しやすいのですが、L字なのでそこがちょっと大変でしたね。梁とか柱の使い方とか。
山口(イ):デザインアイディアは、ロフト以外はご主人のプランですか?
奥様:野竹さんと、主人のプランがほとんど一緒だったんですよね。プラン見せあって驚きました。
山口(イ):新居にお住まいになられて、3,4か月経ちますが、新しい生活はいかがですか?
奥様:街としてはすごく良いです。スーパーも近くにあるし落ち着いてて。家の住み心地としては、部屋が広々としていて持て余してるくらい(笑)。入居のタイミングで出産だったので、私は里帰り出産のあと初めて入りました。
山口(イ)お友達やご家族は遊びに来られたりしますか?またその時の反応はいかがですか?
奥様:私の友達がたくさんきてくれるのと、私も主人も実家が同じ位の距離にあって家族も、遊びに来てもらいやすい位置なんです。遊びにくると、みんな「オシャレ」と言ってくれますね。
新居にお住まいになられてから、以前と変化したことはありますか?
ご主人:以前の住まいはメゾネットタイプで1Fリビング2F寝室というつくりで、どうしても1Fで寝落ちすることが多かったけど、今は平行移動なのでちゃんと寝室に行くことが増えましたね(笑)
奥様:植物が増えたかな。新居のお祝いでオリーブ送ってもらったくらい、緑がほしいねってなりました。以前は植物にはまったく興味なかったので。
中古物件を購入するということについて、親御さんの反応はいかがですか?
奥様:特に何も無かったです。世代的にリノベーションというのを知らないので、こんな風になるなんて思ってなかったようです。
ご主人:親に中古マンションを買う話をしたら、リフォームするのか聞かれたので、「しっかりと綺麗にするよ」って話したら、逆にそんなにやる必要はないって言われたりして。もともと、中古でも少しのクリーニングで住むことはできるくらいの綺麗な状態だったので、親としてはフルリノベーションまでやる必要ないんじゃないかという話をされました。
山口(イ):確かに、綺麗な状態であれば、部分リノベーションをされる方もいますからね。
ご主人:父親はそんな感じで、全部じゃなくてもって感じでしたね。ただ、私たちは自分たちの暮らしやすい間取りに変えたかったのでフルリノベーションしました。変える前の間取りはごく一般的なマンションという感じでしたね。
小物やインテリアアクセサリーは新居に来られてから集めたのですか?
ご主人:いいえ。もともと持っていたけど飾るスペースがなかったのが、ようやく飾れたという感じです。
物件探しからリノベーションまで振返ってみて如何ですか?長いお付き合いの中での苦労した点などございましたら教えてください。
奥様:楽しかったですね。面倒なところはリノベ不動産の方たちが全部やって下さって、いいとこどりっていうか、楽しいところだけやらせてもらいました。
ご主人:やりたいことがいっぱいあって、そのやりたいことに集中できたよね。
まとめ
もともと、ワンストップ(中古物件購入とリノベーションを一社で行うこと)サービスをご存知で、そのメリットを生かして楽しみながら家づくりを進められたというHさんファミリー。リノベーション編では建築に詳しいご主人と、生活を大切に考える奥様とで、わからない所を一つずつクリアにしていき、お二人のお好みのデザインを話し合って決めて行くことで、家族にとっての心地よい住まいを実現しました。