マンションで目にする「管理費」とは何?家賃や共益費との違い、役割について解説します

[記事更新日]2021/09/15

マンションで目にする「管理費」とは何?家賃や共益費との違い、役割について解説します

賃貸マンションを探していると、必ずと言っていいほど目にするのが「管理費」。多くのマンションで家賃と一緒に支払う必要がある費用ですが、そもそも管理費とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、管理費がどういった役割を持ったものなのか、家賃や共益費とはどう違うのか、といった点について解説していきます。

 

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目次-contents-

マンションの管理のために使われる「管理費」

まずは、管理費の正体について解説していきましょう。管理費を一言で表すならば、「マンションの管理に必要な費用」のこと。管理費は、例えば次のような項目に使われます。

 ・マンション共用部の清掃
 ・エレベーター、アンテナなどの保守点検
 ・花壇や植え込みの手入れ、害虫駆除
 ・常駐する管理人の人件費

いずれもマンションの住みやすさに直結する内容であるため、住民が負担するというわけなのです。マンションの機能を維持するため、必要不可欠な費用だということですね。使われる内容を見れば分かる通り、物件によって管理費の金額は異なってきます。

賃貸マンションでは、毎月家賃と合わせて管理費を支払うというのが一般的。物件によっては、家賃に管理費が含まれている(管理費込)という場合もあります。
 

「管理費」「家賃」「共益費」の違いって?

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管理費がどのようなものかわかったところで、次に「家賃」や「共益費」との違いについて見ていきましょう。いずれも月ごとに支払い義務があるという点で共通していますが、その使われ方や徴収の目的が異なっています。

家賃は「家のレンタル料」
家賃と管理費の違いを簡単にまとめるならば、家賃は収益、管理費は収益ではないということです。先ほどご紹介した通り、管理費はマンションの維持管理のために使われるお金とされており、基本的に大家さんの収益となるわけではありません。

一方、家賃は住民が大家さんに対して支払う「家のレンタル料」のようなもの。支払われた家賃は、大家さんの収益となるのです。

明確な違いはない管理費と共益費
管理費と合わせてよく聞くのが「共益費」という言葉。物件によっては、管理費ではなく共益費として毎月請求される場合もあります。管理費と共益費の違いとはどのようなものなのでしょうか。

結論から言うと、管理費と共益費には明確な違いがありません。もともと共益費とは、エレベーターやポストなど共用設備の管理に充てられる費用のことを指します。インターフォンのような住戸ごとの設備まで含む管理費の方が、共益費よりカバーする範囲が広いと言えるでしょう。

しかし、現在では管理費=共益費として扱われることが多く、明確な違いを定義するのは難しいのです。

家賃と管理費を分けたり、込みにしたりする理由
ところで、なぜわざわざ家賃と管理費を分けて請求するのでしょうか。毎月支払う費用ですから、まとめて請求すればいいのではないかと考えるかもしれません。

これは新規契約時に支払う「仲介手数料」「敷金」「礼金」といった費用が、家賃を元に設定されることが関係しています。中でも仲介手数料は「家賃の1ヶ月分が上限」と定められており、家賃と管理費を分けることによって、入居者の初期費用を軽くすることができるのです。

反対に、管理費込の家賃を設定している物件もあります。この場合、管理費を含んでいる分家賃が高くなりますから、初期費用も高くなる点は要注意です。
 

管理費の相場はどれくらい?

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マンション設備の維持管理のために用いられる管理費ですが、毎月同額が請求されることからわかる通り、管理にかかった実費を支払うわけではありません。管理費も家賃と同様、大家さんが自由に金額を設定できるのです。

そのため、管理費の明確な相場というのは存在しません。一般的に家賃の5〜10%程度が基準と言われることもありますが、実際には当てはまらないこともしばしば。

また、多くの物件で住戸の面積割合によって管理費が設定されており、面積の広い部屋ほど管理費が高くなります。加えて、同じ物件でも契約時期によって管理費が変動することもあるので、相場を一括りで考えるのは難しいのが実情です。
 

新築や付帯施設が充実した物件は管理費が高い!

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管理費の明確な相場を示すのは難しいのですが、管理費が高くなりがちな物件の特徴というものはあります。それが次のような物件です。

 ・ゲストルームやキッズルームなど設備が充実している大型マンション
 ・エレベーターの数が多い超高層マンション
 ・コンシェルジュやバレーパーキングなどサービスが充実している高級マンション
 ・一部屋あたりの床面積が広いマンション
 ・新築もしくは築年数が浅いマンション
 ・全体の戸数が少ないマンション

上記をまとめると、設備が充実している新築マンションや築浅マンション、戸数が少なく一戸あたりの負担が大きいマンションは、管理費が高くなりやすいと言えます。

最近では付帯施設が充実しているマンションも増えていますが、そういった便利さの裏には、住民たちの管理費負担があるということは注意しなければなりません。
 

まとめ

今回は、管理費とは何かという点を解説してきました。管理費は家賃と性質が異なる費用であることは確かですが、入居者側からすれば固定費であることに変わりはありません。賃貸物件を選ぶ際には、家賃+管理費の総額でコストを考える必要があります。

また、管理費込の物件では初期費用が高くなる可能性もありますので、全体でどれくらいのコストがかかるのか総合的に判断することが大切です。

 

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