駅近がいい物件とは限らない?!駅近物件のデメリット
みなさん、お住まい探しの際に気にする点は何でしょうか?
駅が近くて、スーパーもあって、学校も近くて、住環境や雰囲気も良くて、それでいて安い物件・・・そんな物件あったら理想ですね!ですが、市場にはそんな条件の物件がほとんど無いのが現状です。あったとしても、物件の価格が高く、手が届かないことも。。。
それではどの条件を優先的に探すといいのでしょうか?今回は「駅近物件」の条件についてフォーカスしてお話します!
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まずは駅近物件最大のメリット『利便性』
駅が近いと良い点は何と言っても利便性!通勤や通学などが楽!ということろですね。朝もゆっくりできますし、遅刻しそうで駅まで走る!なんてことも少なくなりそうですね。また、夜帰宅が遅くなっても、夜道を歩く距離が短くてすむため、女性やお子様などには安心ですね。女性の一人暮らしには駅近が人気です。
生活環境の充実
他にも駅前には商業施設なども充実しており、生活環境が整うという点もあります。車をもっていなくても、たくさんお買い物して重い荷物をもったまま長い距離を歩かずにすむので、女性の方にはメリットが大きいかもしれませんね。
道案内のしやすさ
駅が近いことで遊びに来た友人に対して、家までの道案内がしやすいこともメリットです。
では反対にデメリットは何でしょう?
駅近物件のデメリット
駅近物件のデメリット① 金額が高い
賃貸でも売買物件でもそうですが、同等のグレードのお住まいであれば駅に近いほど金額があがる傾向があります。総予算によっては、金額が上がる代わりに、お部屋の広さや間取り、築年数など他の条件を我慢する必要があります。駅までの距離を優先することで、室内で快適に過ごせないことはストレスになりそうですね。
駅近物件のデメリット② 電車の音
駅が近い=線路が近いという点があります。利便性が高まる反面、電車の音が大きく聞こえるため、音が気になる可能性が高くなります。駅からの距離や建物の防音性によって音の感じ方は変わりますが、朝早くから電車の走る音が聞こえると、ゆっくり寝ていられませんよね。夜ぐっすり寝たいのに気になることも。ターミナル駅など一日に何十本も走る駅周辺の物件を選ぶ時は、音に関して考慮して選ばないと、電車の騒音に悩まされることになります。
駅近物件のデメリット③ 車の音や排気ガス
駅が近いと交通量の多い道路があるエリアも多いです。そのような大通り沿いのお住まいですと明るい反面、車の音や振動が気になる方も多いでしょう。窓を開けて清々とくつろぐ過ごし方をご希望の方には向かないエリアでしょう。また交通に伴う排気ガスも懸念されます。健康面を心配したり、洗濯物を外に干すことが出来なかったりと、心配な点もあります。
駅近物件のデメリット④ 駅周辺の音
駅周辺は飲食店や商店街などにぎやかな施設が形成されていることが多いです。駅からあまりにも近すぎる距離だと、駅周辺の騒音に悩まされることもあるでしょう。居酒屋などが多いと、夜まで騒がしく、なかなか落ち着きませんね。静かな雰囲気を好む方には向かないでしょう。
駅近物件のデメリット⑤ 周辺環境の変化
↑都市計画図(武蔵小杉駅前)色がピンクな所が商業地域
駅周辺は再開発などの計画があるエリアもあります。今は日当たりが良くても、隣に大きな建物が建ち、日当たりが悪くなる可能性もあります。また、隣が空き地などの場合、高い建物が建つ可能性も大きいです。
なぜ、駅前に高い建物が建つかと言うと、駅前は各自治体が定める都市計画(用途地域)において、高い建物が建てられるよう設定されたエリアが多いからです。「商業地域」や「近隣商業地域」と呼ばれる地域で、その名のとおり、商業施設や高いビルなどを建てることが可能な地域になっています。利便性や生活環境は充実しますが、隣の建物と距離が近く、日当たりやお隣さんからの目線が気になったり・・・といったデメリットがあります。
反対に駅から離れてみるとどうでしょう?
利便性や生活環境の充実差は劣りますが、駅前とは反対に、駅から離れたエリアは住居系のエリアで、「住居専用地域」や「住居地域」と呼ばれる用途地域が多く存在するエリアが多いです。これらの住居系の地域は数種類あり、種類によって建てられる建物の制限が違いますが、主に住居の環境を優先とした地域となっています。(また次回以降のコラムで紹介させていただきます。)
一番規制が厳しい地域では建てられる建物の大きさや高さもそうですが、一区画の敷地の大きさの制限や、お隣との外壁面のラインの制限がある地域もあります。そのような地域では、敷地に対しての建物の大きさが制限されているため、お隣さんとの距離もある程度確保でき、高さの制限も厳しいため、日当たりや風通しなどが近隣状況の変化に左右されにくいといったメリットがあります。
駅から離れることで、価格が下がる傾向にありますので、その分広さや間取り、リノベーションなどの費用に当てることも可能ですね。また、予算が低く抑えられた分、お車での新生活を始めてみるのもひとつかもしれませんね!
最後に
おすまい探しの条件は人それぞれです。すべての条件を満たすことはなかなか難しいかもしれませんが、どの条件を優先すべきかまずは整理してみることをおススメします。MUSTの条件、WANTの条件など優先順位を付けてみるのもいいかもしれませんね。ご自身では分かりにくいことも多いかもしれませんので、まずはプロにご相談ください!一緒に物件のご提案をさせていただきます!