電気温水器ってどうなのよ?メリット・デメリットを解説!

[記事更新日]2020/01/24

古い物件を見ていると謎の扉を発見するときがあります。
収納?部屋??…開けてビックリ!身長と同じくらいの大きな謎の機械が。
そう。それが、電気温水器(以下、電気給湯器)です。

一戸建ての場合は、配管が来ていれば給湯器もガスか電気か選択できます。しかし、中古マンションの場合は電気給湯器が最初に設置されていると、それをガス給湯器に変更するのはなかなか難しい場合も。

では、あまり見ることがない電気給湯器の物件を購入しようか検討されている方のために、電気給湯器のメリットとデメリットをまとめてお伝えいたします!

目次-contents-

電気給湯器のメリット

給湯器としての平均寿命が長い

ガス給湯器の場合は、配管を実際に火で温める部分の劣化が早く、平均寿命は約10年程度と言われています。反面、電気給湯器の場合は平均寿命が約20年と倍の年月。使用期間を考えると、新規交換に必要なコストが約半分で済む計算になりますね。

ランニングコストが安い

ガス給湯器はお湯が必要な時に、冷たい水をその都度温めます。電気給湯器の場合は、電気使用量が安い深夜にまとめてお水を温め、保温しています。なので、使用頻度に影響されることが少なく、ガス給湯器に比べるとランニングコストが安く収まると言われています。

非常時にもお湯が使える

基本的に大きなタンクにお湯が保温状態で溜まっているので、万が一の災害時、断水してもお湯がしばらく使えます。ガス給湯器は必要な時に温めるので、ガスが止まるとお湯が使えず、断水したらもちろん使えません。阪神大震災、熊本大地震の時、最初に復旧したライフラインは電気。次に水道。最後にガス。ガスの復旧には数ヶ月かかった所もあるようです。

音が静か

ガス給湯器は使うたびにガスが点火し、ファンが回ります。電気給湯器は使用するときに特に機械を動かす必要がないので、妙な音がしません。

電気給湯器のデメリット

新規設置費用が高い

ガス給湯器に比べて、新規で設置する費用がかかります。選ぶ給湯器の種類によっても大きく違い、設置工事費用は物件や配管等々によって左右されますが、だいたい平均的にガス給湯器の倍程度でしょうか。寿命が長い反面、設置費用が高いのですね。

給湯器そのもののサイズが大きく、設置場所が必要

マンションの場合は新築時に給湯器設置場所が設けられています。電気給湯器の場合はだいたい室内の水回りの近くにあることが多いです。扉を開けたら大きな機械。物件内に給湯器用の小さな部屋が設けられています。限られた室内空間の中で給湯器設置場所にとられる面積の影響は大きいかもしれないですね。

お湯切れになる可能性がある

貯められる量にも限りがあります。だいたい4~5人の家庭が1日に使用する湯量を十分に貯められるように設計されています。ですが、タンク量にも限界があるので、例えばご家族が泊まりに来たり、友達が泊まりに来たり、ある一定量を超えてしまうとお湯切れになり水しか出なくなる可能性があります。

水圧が低い

ガス給湯器は水道の配管から直接繋がっているので、水道圧に近い水圧で給湯されます。電気給湯器の場合は一度温水器の中に貯水された水を使うので、一般的にガス給湯器に比べて水圧が弱くなると言われています。

電気給湯器まとめ

マンションの場合、給湯器をガスにするか?電気にするか?あまり選択肢は与えられないことが多いです。
最近あまり見かけなくなった電気給湯器。物件を色々と見ている中で初めて対面すると、見慣れない大きさの機械にビックリするかもしれません。そして、ただただ見たことのない機械が家の中にあることで、ちょっとした不安が出るかも。
でも、電気給湯器も悪くないこと、分かっていただけましたか?
例えるなら、ガス給湯器はやかんでお湯を沸かすイメージ。電気給湯器は電気ポットがあるイメージですね。
電気給湯器の場合、初期費用は高いけど、中古物件なら既に設置してあるはずです。給湯器の寿命は長いので、まだまだ使える可能性もあります。築何年の物件なのか?また、新築時から交換されているかどうか?を確認してみましょう。もし給湯器の寿命が近そうであれば、入居前のリノベーションで新品に交換しておきましょう。新規設置費用もローンで払えばそこまで負担は大きくならずに済みます。月々のランニングコストはガス給湯器より安く収まるので、そう考えたらお得かも。
ただ、沢山のお友達や大家族がよく泊まりに来る可能性がある方は、最初から電気給湯の物件は、物件探しの対象から外しておいたほうが良いかもしれませんね。オール電化の物件も、もちろん電気給湯器になります。一時期オール電化の物件が多く建築されていた時期もありますので、中古物件を探す時の一つの指標にしておいても良いかもしれません。
かと言って、電気給湯器を絶対条件に物件探しをすると、対象物件が圧倒的に少なくなります。ほとんどの物件がガス給湯器です。初期設置費用が安く、設置場所も狭くて済むので、特にマンションでは、新築時にガス給湯器を導入しています。特に拘りがなければ、出会った物件に付いてる給湯器が運命です。運命をそのまま受け入れてくださいね。

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