住宅購入 頭金いくら必要?

[記事更新日]2017/04/23

住宅

家は頭金を貯めてから・・・と思っているそこのあなた!頭金が「ゼロ」でも家を買うことはできます!結論から言ってしまいましたね。えー?!と思っている方もいるでしょう。

以前は頭金が2~3割ほどないと、住宅の購入は難しかったです。なぜかというと、住宅ローンは購入価格の8割ほどと制限されている金融機関が多かったからです。その名残で今も頭金として2~3割必要!と思う方も多いのでしょう。でも、今は違うんです!購入価格の10割を住宅ローンで組める金融機関も増えています。

また、マンションや土地・建物以外にも、諸経費と呼ばれる費用(仲介手数料や登記費用、保証料、火災保険料などなど)がかかり、そちらも現金で用意しなければならないとお思いの方もいらっしゃるでしょう。その諸経費も住宅ローンに組み込むことができるのです!!ですので、頭金ゼロでも家は買えるんです!

これから頭金ゼロで住宅ローンを組むメリット・デメリットを交えながら、本日のコラムをお送りいたします。

目次-contents-

頭金ゼロで家を買うメリット

メリット

① 手元に現金を残せる

今手元にある現金を頭金として使わなくてよいため、手元に残すことができます。今は金利が低いので、手元に現金がある方でも使わずに残し、住宅ローンをフルで組む方も増えています。万が一何かあったときのことを考えると、すぐに動かせる現金があるということは気持ちの面で少し余裕を持てますね。
また、投資などを考えている方はそういった別の資金の使い方ができるものメリットのひとつです。使わなかったときには住宅ローンの繰上げ返済にまわすということもできますしね!

② 早く家を手に入れることができる

頭金を貯めてから・・・と考えている方よりも、早く家を手に入れることが可能になります。早く手に入るということは、住宅ローンの完済時期も早まります。同じ35年ローンを組んだとして、30歳で手に入れる方と40歳で手に入れた方とを比べると、完済時の年齢は65歳と75歳になります。老後も返済しながらの生活を考えると、家を買うこと自体を躊躇してしまいそうですね・・・

また、家賃を払いながら頭金を貯めることは、大変なことです。頭金を貯めている間も家賃や更新料などは継続して発生します。家賃は掛け捨てのようなものなので、家賃10万円の家に10年間住んだ場合、家賃の支払いだけで1,200万円になります。頭金なしで住宅ローンを組んだ場合は、この1,200万円をローンの返済にまわすこともできますね。

さらに住宅ローンには、死亡するとローンがなくなる「団体信用生命保険」という保険に保険料無しでの加入ができます。(一部商品を除く)今加入している保険を見直すことで、家計の負担が軽くなるかもしれませんね!

良い物件に出会ったタイミングでの購入が可能

頭金がなくてもローンが組めますので、気に入った物件に出会ったタイミングで購入することが可能です。頭金を○○万円貯めてから・・・と決めている方は、気に入った物件に出会っても、まだ頭金が貯まっていないから、と躊躇している間に、ライバルに物件を取られてしまい、気に入った物件が買えない、ということもあります。
気に入った物件に出会えるのは「縁」ですので、出会ったタイミングで買えるのが、一番ですね!

メリットがある反面、デメリットもありますね。では、デメリットを紹介いたします。

頭金ゼロで家を買うデメリット

デメリット

① 借入額が増える

頭金を投下せずにフルでローンを組むため、住宅ローンの借入額が増えてしまいます。借入額が増えるということは、総返済額も増えてしまうため、支払う利息が頭金を投下したときよりも多くなってしまいます。完済までの道のりが長くなりそうですね・・・。
また、借入額が多いということは、月々の返済額も大きくなります。3,000万円と4,000万円借りたケースで、月々の返済を比べてみましょう。

■借入額:3,000万円/35年返済/金利:0.775% → 81,576円/月
■借入額:4,000万円/35年返済/金利:0.775% → 108,768円/月

マンションの場合ですと、上記にプラスして毎月、管理費や修繕積立金がかかりますので、さらに毎月の支払いは多くなります。住宅ローンを組んでから、毎月の支払いを減らすことは難しいので、借りる前に無理のない範囲で毎月の返済計画を立てるとよいでしょう。

② 売却時のリスク

もうひとつは、売却を考えたときに、住宅ローンの残高を下回って売却しないといけない可能性があるということです。物件価格は年数が経つにつれて値下がりするのが普通です。

頭金ゼロで買うと借入額が増えるため、数年後に売るときにローン残高よりも売れる価格が下回る可能性があります。売却するときには住宅ローンを完済して売らないといけません。そのため、ローンの残高が残ってしまう場合は、手持ちの資金を出さなければなりません。手持ちの資金が出せない場合、そもそも売却自体を諦めなければなりません。

まとめ

まとめ

頭金ゼロで購入するのも、頭金を貯めてから買うのも、どちらも一長一短ですね。大切なのは、頭金があっても無くても「無理をしない範囲で返済計画を立てる」というところだと私は思います。

あなたはどちらの買い方が良いでしょうか?資金計画に迷ったらプロに聞いてみましょう!


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