【徹底解説】リフォームとリノベーションの違いとライフスタイル

[記事更新日]2017/03/24

「リフォームとリノベーションってどう違うの?」「リノベーションって何?」

実際にお客様と接していると、こういう疑問をお持ちの方が多くいらっしゃいます。最近はリノベーションを手がける会社も増えて「リノベーション」という言葉も世の中に知られてきてはいるものの、まだまだポピュラーにはなっていないのが現状ではないでしょうか。しかも、専門のリフォーム業者でさえ「リフォーム」と「リノベーション」の意味を間違ってサイトに情報公開しているものを見受けられます。

「リノベーション」という言葉自体、日本では最近になって使われ始めた言葉なのでその定義自体が曖昧になっています。ここでは、そのリノベーションとリフォームの違いを徹底的に解説していきます。

まずは概要「リノベーションとリフォームの違い」

主要な大手リノベーション会社が加盟する「リノベーション住宅推進協議会」では、次のような説明がされています。

・リフォーム
原状回復のための修繕・営繕、不具合箇所への部分的な対処。

・リノベーション
機能、価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修。

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参照元:http://www.renovation.or.jp/tekigo/

 
もう少し簡単な言い方をすると、リフォームは「住まいの不具合を補修すること」
リノベーションは「補修だけでなく、住まいに新しい価値を付け加えること」
と言い換えることができます。

ウィキペディアでのリフォームの意味

ウィキペディア(wikipedia.org)でそれぞれの意味を検索すると。

リフォームとは、居住の改築や改装のことで、特に内外装の改装を差す和製英語。
英語のreformは「改心する、改正する」もしくは広く「作り直す」の意であり、日本語の「住宅リフォーム」に相当する語はrenovationである。また、建築業者の中には「リフォーム」ではなく、「家を作り直す」との意を込めて「リホーム」(rehome)としているところもある。

(Wikipediaより)

ウィキペディアでのリノベーションの意味

リノベーション(renovation)とは、既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり付加価値を与えることである。マンションの一部屋から一棟、また、木造・RC造・鉄骨造等、特に構造に関係なく行うことが可能。

(Wikipediaより)

と出てきます。

・・・うーん、よく分かりませんよね。私もこれだけ読むとよくわかりません。リフォームの解説には「日本語の”住宅リフォーム”に相当する語はrenovationである。」とか書かれてしまっていますし。なにか、このWikipediaの記述自体がリフォームとリノベーションの区分けをややこしくしているような気さえしてきます。(Wikipediaだけで「もう分かったよ!」という方は素晴らしいです。けど、補足情報もあるのでもう少しお付き合いください。)

リフォームとリノベーションの違いを具体的に解説

冒頭でも説明しましたが、リフォームとは「古くなった設備を新しい設備に戻すこと」を意味します。具体的に言うなら、「和室の畳や壁紙を新しいものに取り替える」ことを和室のリフォーム。「古くなった10年前のキッチンを最近流行りのシステムキッチンに取り替える」ことをキッチンのリフォームなど、部分的な修繕を指して使うことが多いです。

リフォームのイメージ

ではリフォームの工事例を写真からイメージしてみましょう。

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※この画像はイメージです。

上の写真では、Beforeはそれほど古臭くないキッチンでしたが、Afterで新しいキッチンに交換し、壁紙などを張り替えることで一層雰囲気が明るくなりました。

リノベーションのイメージ

そしてリノベーションとは、「用途や機能を変更して、性能を向上させたり価値を高めたりすること」を意味します。具体的に言うなら、「壁付けのキッチンをアイランドキッチンに変更する」ことや、「和室の壁や畳を取り払ってフローリングにし、キッチンやリビングとして使う」ことなどを総じてキッチンや部屋をリノベーションする、と言います。

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※弊社リノベーション事例

上の比較写真は弊社で行った実際のリノベーション事例です。信じられないかもしれませんが、Before写真とAfter写真のポジションやアングルは殆ど同じ。もはや同じ部屋とは思えないと思います。(After写真は多少加工してます。)

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↑リノベーション前と後の間取り図

リノベーションでは、そこに”自分らしい暮らし”や”自分が理想とする間取り”など、自分の暮らしに合わせてプランをオーダーしたり、デザインに自分のこだわりを織り込むことができます。オーダーメイドで仕立てられた住まいの暮らしやすさは格別なものです。最近では、住まいにも自分らしいスタイルを取り入れたい人たちの賢い選択として注目されています。
また、時代の変化にあわせて中古の建物の性能を新築時の状態よりも向上させ、ひいては不動産としての価値を高めることにも繋がるのです。

工事の範囲や内容の違い

ここまで読んでいただくと、リフォームとリノベーションの違いはなんとなくでも分かって頂けたかと思います。言葉の意味としてしっかり区分けはされていますが、実際の工事作業として「リフォーム」と「リノベーション」は比較することが難しいものです。

そこで建設業界では、工事の及ぶ範囲やその内容によってこの2つの言葉を使い分けるようになってきています。

①リフォームの工事の範囲や内容

設備の変更や修繕など、部分的で小規模な工事。

  • キッチンやユニットバスの入れ替え
  • 畳やフローリング、壁紙の張替え
  • 和式トイレの洋式トイレへの変更
  • 屋根の張替えや、外壁の塗装

②リノベーションの工事の範囲や内容

間取りの変更など、住宅全体に関わるような大規模な工事。

  • 壁を撤去して2K⇒1LDKにするなど間取りの変更
  • 水道管・排水管の取り換えに及ぶキッチン設備の変更
  • 冷暖房、換気設備の大規模な取り換え

この他、屋根に太陽光パネルを取り付けるなどの工事も意味的にはリノベーションに分類されます。

リフォームとリノベーションのメリットとデメリット

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リノベーションとリフォームにはそれぞれメリットとデメリットがあります。それを比較してみましょう。

リフォームのメリット

設備の変更や修繕など部分的で小規模なリフォームは、リノベーションと比較して次のようなメリットがあります。

  • 仮住まい探しや引越しの必要がない(フルリフォームを除く)
  • 低予算で見た目をキレイにできる
  • 工事規模や工事期間が比較的短く済む
  • キッチンやトイレなどのリフォームはパッケージ化されている場合が多く、値段が分かりやすい

リフォームのデメリット

見た目はメリットが多いように見えるリフォームですが、次のようなデメリットもあります。

①ライフスタイルは変わらない

リフォームは古くなったキッチンやトイレを新しくしたり、壊れていた壁を元に戻したりなどあくまで修繕として行うことが多く、ライフスタイルを自分好みに変えることはできません。家や部屋にライフスタイルを合わせないといけないのです。

②費用対効果が悪くなる場合がある

リフォームの工事は基本的に修繕が必要な箇所のみに焦点を当てて行う場合が多く、元々ある設備をそのまま使うことを前提に工事を行ったり、その残す部分を傷つけないように養生を行う必要が出てきます。その際、養生やリフォームの見積もりに余計な時間や費用がかかったり、取り替えたいと思っていたキッチンなどの既製品が古い設備と適合せず後から追加費用が必要になり、結局パッケージプランより割高になったりといったトラブルにも繋がる恐れがあります。加えて複数の箇所をリフォーム際に工事業者が別になったりした場合、それぞれから見積もりして貰ったり、工事日程を調整したりと余計な手間が多く発生してしまうケースもあります。

リノベーションのメリット

部分的な修繕を目的とするリフォームに対して、リノベーションは次のようなメリットがあります。

  • ライフスタイルに合わせて間取りや設備を変更できる
  • 基本的に一度天井や壁を取壊して(スケルトン状態)から工事を行うので、部分的にリフォームを行うより効率的に工事を行うことができる
  • 使いたいキッチンやトイレの設備に合わせて、排水管や配線など設備を柔軟に変更できる
  • 天井や壁を取壊してからのリノベーションなら、目に見えない古くなった排水管やガス管などの設備の点検、交換が容易

やはり「ライフスタイルに合わせて間取りや設備を変更できる」これがリノベーションの一番のメリットではないでしょうか?また、目に見える部分部分を個別にリフォームするより、外壁まで剥がした状態(スケルトン状態)から設備を新しく工事することが多いため工事工程が効率的になり、目に見えない設備の補修も比較的簡単に行うことが可能なこともリフォームと比較してのメリットです。

住宅購入の新しい手法「中古物件+リノベーション」

最近の住宅購入の新しい手法として、中古マンションや中古戸建てを購入し、古い建物のよさを活かしながら、給排水・電気配線・ガスの配管なども新しく取り替え、新築時以上に性能を向上させたり、住まい手の好みのデザインや間取りに変えたりすることにより、中古住宅に「新たな付加価値」を生み出す手法として「中古物件+リノベーション」という形で使われることも多いです。

また、新築マンション購入と比べれば、同じ不動産条件で比較した場合「中古物件+リノベーション」のほうが1000万円近く費用を抑えることができたという例も多くあり、住まいにも自分らしいスタイルを取り入れたい人たちの賢い選択として注目されています。(価格は物件要件により大きく異なってきます)

リノベーションのデメリット

そんな最近注目され始めているリノベーションですが、これにもデメリットはあります。

  • 間取り変更など大規模なリノベーションの場合、仮住まい探しや引越しの必要がある
  • 天井や壁を取壊すスケルトン状態からのリノベーションの場合、大規模リフォームに比べても費用は高くなりがち
  • 工事期間がリフォームより長い
  • マンションや戸建ての築年数や保存状態、特性によって価格が大きく異なってくる

もとあったものに新たな価値を付け加えいていくリノベーションは、同規模のリフォームと比較しても費用は高くなりがちです。また住宅の構造自体を大きく変更することから、どうしても物件の築年数やその特性によって必要となる価格差や制限が出てきてしまいます。

【おさらい】リフォームとリノベーションのメリットとデメリットの比較

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リフォームとリノベーションはどちらが良いのか?

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リフォームとリノベーションではその意味合いは異なります。繰り返しになりますが、リフォームとは「古くなったものをもとの形や性能に戻すこと」で、リノベーションとは「古くなったものに新しい価値を加えること」。そもそも、比較するようなものではないのです。

「リフォームとリノベーションはどちらが良いのか?」その答えはこれから自分が、どのようなライフスタイルを選んでいきたいのかのよって変わってきます。

今までと同じようなライフスタイルでいきたいならリフォーム。今よりもより良いライフスタイルを目指したいのならリノベーションを選択すべきです。

途中で少し話題に出しましたが、最近の住宅購入の新しい手法として「中古物件+リノベーション」が大きく注目され始めています。それはこれまで住宅購入として主流だった建売住宅(いわゆる新築住宅)のやり方が見直され始めているからです。

少子高齢化や単身世帯の増加で標準的な家族構成が変わっているのに加え、個人の求めるライフスタイルが多様化してきているのに、供給される新築住宅は売り手(建設会社や不動産会社)が効率的に大量に作れるように都合良い形に限定されたものしかありません。その画一的で個性のない新築を選ばず、住まいにも自分らしいスタイルを取り入れたい人たちに「中古物件+リノベーション」が選ばれ始めているのです。

まとめ

ここまで読んで頂いた方にはリフォームとリノベーションの違いは分かって頂けたと思います。リノベーションはその言葉がやっと世間に出始めたばっかりで、まだまだ一般的になっていないのが現状です。

今後、私たちを含めて日本の住まいをより良いものにしていこうという会社や、リノベーション業界全体がどんどん「リノベーション」という言葉をPRしていくことでしょう。リノベーションがリフォームと違う立ち位置で選択されることが一般的になることを目指して、私たち「リノベ不動産|BeatHOUSE」も邁進します!


この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。弊社は、当記事の情報(個人の感想等を含む)と、この情報を用いて行う利用者の判断について、一切の責任を負うものではございません。

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