ブランドはお好きですか?リノベにおすすめなヴィンテージマンション<秀和レジデンス編>

[記事更新日]2017/04/22

WAKUWAKUリノベーションマガジンをご覧のみなさん、こんにちは。
関東では、この前桜が咲いたと思ったら、急に連日の夏日となり、しまいっぱなしの夏服を探しださないといけなくなっている方も多いのではないでしょうか。
春が年々短くなってきたような気もして、いずれ夏と冬だけの国になってしまうのを、秋が大好きな私は、ひっそり心配しています。
季節の変わり目、お身体ご自愛ください。

…はい。

とりあえず軽妙に、時候の挨拶(のようなもの)を済ませたところで、本題に参りましょう。

今回は、『ブランド』のお話です。ブランド、お好きですか?何の脈絡もない時候の挨拶に嫌気がさして、ブラウザバックしようとしていたそこの奥さん。
『ブランド、好きですよね?』

そうです。昨年は、ノームコアに代表される、高級品や派手なデザインを多用せず”普通”の格好をするトレンドが巷を席巻しましたが、やっぱりみんなブランドが好きなんです。たぶん。

ブランドの意味を辞書で見てみよう。

ご想像の通り、ブランド=高級品という考え方が一般です。物が高いのには、高いなりの理由があります。例えば、品質、デザイン性、アフターサービスなどなど。

もちろん、リノベーションマガジンで話題にするブランドは、ファッションのブランドではありません。『マンションのブランド』です。

「マンションにブランドがあるの?」なんて方もいらっしゃると思いますが、あるんです。
時を超えて、価値を保ち続けるヴィンテージブランドマンションというものがあります。ブランド物のバックを直しながら使い込むことによって独特の風合いが出るように、築年数の古いヴィンテージブランドマンションをリノベーションすることで得られることがあります。今回は、そんな『ヴィンテージ』ブランドマンションを紹介していきたいのです。

ヴィンテージマンションの明確な定義は存在していませんが、一般的には、

◆築後10年以上
◆立地が良い(高級住宅街など)
◆デザイン性が高い
◆管理体制が隅々まで行き届いている

なんて言われています。

リノベーションを行う住宅を選ぶ際に大事なことを挙げていくとキリがないのですが、その中で二つ、私がポイントだと思っていることがあります。
それが、

①マンションの管理体制
②外観のデザイン

です。

限られた予算の中でリノベーションをしますから、リノベーションにかける費用をしっかり確保するためにも、状態の良い物件を安く抑えたいという考え方があります。
そうなってくると、一般的には築年数が古くなればなるほど、物件価格も下がりますから、そうした物件を狙っていくわけです。しかし、古いアパートやマンションをイメージしていただければおわかりのように、玄関やエントランスといった共用部に、どうしても古さが出てしまいます。「でも住むのは、自分の部屋だけだし、そこをリノベするから大丈夫!」という方もいらっしゃるでしょうが、古いけれど、玄関前の通りからエントランス、エレベーターにいたるまで、毎日の掃除が行き届いていて、丁寧に住み繋いでいこうとしている雰囲気を感じるマンションのほうが、長い目でみて気持ちよく暮らせるのではないでしょうか。

そういった意味で、マンションの管理体制がしっかりしていることは重要なポイントだと思います。管理体制がしっかりしているかどうかは、ぜひ現地に実際に足を運ぶことで確認していただきたいのですが、ヴィンテージブランドマンションと言われる、「高級マンション」に位置付けられていたマンションであれば、その品質はお墨付きとも言えます。

併せて、リノベーションを個人で行う場合、居住する室内のみのリノベーションとなり、外観に関しては手を加えることができません。だからこそ、レトロだけれどかっこいい、デザイン性の光るマンションを選ぶのも一つの選択肢だと思います。その点からも、ヴィンテージブランドマンションはぜひみなさんの頭の片隅に入れておいていただきたいのです。

それでは実際に、私が独断と偏見で選んだ『リノベーションにおすすめのヴィンテージブランドマンション』の中から、「秀和レジデンス」というブランドをご紹介します。

秀和レジデンスシリーズ

かつて日本に存在していた株式会社秀和のマンションシリーズ、それが「秀和レジデンス」です。1957年の今から60年前に創業し、消滅した2005年にいたるまでの間に、30棟以上の秀和レジデンスマンションを世に送り出しました。秀和レジデンスの特徴は、何と言っても「白い壁と青い屋根」ではないでしょうか。南フランスや、地中海沿いの突き刺すような太陽の日差しを反射する白い壁の街並みのイメージを取り入れたとも言われています。


青い瓦屋根と白い塗り壁(秀和マニア様HPより)

カーブした黒色の鉄製柵のベランダも特徴的で、景観を損ねないよう、現在でもマンション内のルールで、ベランダに洗濯物を干すことはできないようです。当時のサラリーマンのステータスとして憧れの対象になっていました。時を超えてもなお、根強い人気がある秀和レジデンス。秀和の住みこなし方を提案する、「秀和レジデンスマニア」と銘打ったサイトまであります。

秀和レジデンスマニア

弊社でも実際に秀和レジデンスのリノベーションを行いました。

この外観で…。

このお部屋。レトロな外観の中に、このお部屋。外観の地中海テイストの爽やかな印象とはまた違う、ナチュラルで要素を削ぎ落としたデザイン。このギャップに胸キュンな方、ヴィンテージマンションのリノベ、おすすめです。

つづきます

ということで、今回はリノベにおすすめなヴィンテージマンションの一つ「秀和レジデンス」をご紹介しました。次回以降も、ブランド好きなあなたにおすすめするヴィンテージマンションとリノベの事例をお届けしていきます。お楽しみに。


この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。弊社は、当記事の情報(個人の感想等を含む)と、この情報を用いて行う利用者の判断について、一切の責任を負うものではございません。

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