アーバンアウトドア④〜マインドフルネスになれる環境を自宅に整える〜

[記事更新日]2017/07/08

意識しないと自然との距離が離れがちになる都市部での暮らし。

人が便利で快適に過ごせるようにと作られたモノ・コトで溢れた都市は、田舎にはない魅力があります。田舎でのんびり過ごしたいなんて思う方も、この魅力を手放した生活はもう難しくなっていたりはしませんか。

田舎暮らしの魅力は、自然ですよね。

都市部で暮らしている人たちも自然に触れると、癒されたり開放的な気分になったり空気が美味しくて深い呼吸をしてみたり。本来の自分に戻るような感覚を心身の両方から感じるのではないでしょうか。

休日にキャンプやBBQ、お花見、海や山など、アウトドアを楽しまれる都市部の人たちが多いのも頷けますよね。
特にキャンプ。一昨年辺りからブームが再燃しています。少し形は違いますが、グランピングという新たなスタイルまで生まれているくらいです。

自然から切り離されたような日々を過ごしている都市部の人の方が、その自然の良さを感じられるのかもしれません。

だからと言って、田舎へ移住できるわけでもないし、毎日キャンプをするわけにもいきませんよね。

そんな都市で暮らす人と自然との距離を、日常生活の中でも近づける住まい作りを実現してくれるのが、アーバンアウトドア住宅です。

キャンプとマインドフルネスの共通点

マインドフルネスという言葉が広がり始めたのと、キャンプブームの再燃がほぼ同時期というのは意図せずとも必然だったかのように思えます。

マインドフルネスというのは『アーバンアウトドア②・③』でもお伝え致しましたが、思考ではなく五感を優位にはたらいている状態、いまこの瞬間へ意識が向いている状態です。あるいは時間を忘れるくらい何かに夢中になっている状態。

つまり、過去に起こったことに頭を悩ませたり未来に起こり得る事柄に思案したりを、していない状態ですね。(この状態が悪いという意味ではありません。仕事や家事のほかにも色々な用事がある生活で、思考をフルに活用するのは必要不可欠なことです。常にマインドフルネスな状態で仕事を進めるのは難しいでしょう。思考と五感を上手く使い分けたいところです。)

キャンプなどで自然の中に行くと、
仕事のことも忘れ、煩わしい人間関係からも離れ、自然と五感が生き生きとはたらき出しますよね。

本来の人間の姿、自然の一部に還ることができます。

ここで、頭も心もリセットされて、またいつもの日常に戻って新たに頑張ることができます。

これがまさにマインドフルネスの目指すところです。

アーバンアウトドア住宅がマインドフルネスの環境となる理由

キャンプなどアウトドアをしている最中というのは、自然の中にいるので五感が刺激され、意図せずともマインドフルネスの状態に入りやすいです。

ジョギングやヨガを日課とされている方も、始めた理由は健康やダイエットのためだったりしますが、頭がスッキリして気持ちいいと言います。

散歩でもいいし、公園でのんびり過ごすだけでもいいです。空をぼーっと見上げるだけでも、お風呂にゆっくり浸かるでもいい。
考えても考えても出てこなかったのに、歩いている時や入浴中に、ふとアイディアが浮かぶとか降りて来たとかって言う方も少なくはありませんよね。これもマインドフルネスの状態だからこその産物です。

日常生活の中では、毎日のようにアウトドアを行うのはほぼ不可能ですよね。
ジョギングやヨガも、毎日となると厳しい方が多いはず。
空をぼーっと見上げることすら、お風呂にゆっくり浸かることすら、時間や用事に追われるような毎日だと、中々できる余裕が無い方は少なくはないでしょう。

それならば、仕事から帰宅しただけでマインドフルネスになれる環境を、ご自宅に作ってしまってはいかがでしょうか。

『アーバンアウトドア①』で前述していますが、アーバンアウトドア住宅は自然とのつながりを感じられる家のことです。

床・天井・壁の素材にもこだわり、自然界にありそうな光と陰のバランスを照明で演出し、インテリアも自然を思い起こさせるもので揃える。
お風呂のゆっくり浸かりたくなるようなバスルームを作る。

とてもシンプルなこと過ぎて、拍子抜けされてしまうようなご提案かもしれませんね。
ところが、これをご自身で作ることはもちろんのことアーバンアウトドアへの意識が低いとプロの方でも、この演出は中々うまくは行かないでしょう。

観葉植物やキャンドルを、適当にただ置くだけですんなり馴染んだりお洒落に見えたりするお部屋と、そうでないお部屋がありますよね。

アーバンアウトドア住宅は、もちろん前者です。

忙しい方にとっては、あまり世話のかからない観葉植物を置いてみるだけでもいいでしょう。視覚だけでなく、時にはちょっと葉っぱや土に触れてみるというのも、本来人間に備わっている感覚を呼び覚ましてくれます。

電気と同じような感覚で、キャンドルを灯す習慣をつけてみるのもオススメです。
“トラータカ”といって、ヨガで取り入れられている目の浄化法があります。
ここではやり方の詳細は省略しますが、キャンドルに灯された炎をただぼんやりと眺めているだけでも、その癒し効果は感じられるでしょう。
PCにスマホと目を酷使し続ける私たちにとっては、特にその効果は絶大かもしれません。

ちなみに、トラータカの効果としては、

  • 不安やうつ状態の減少
  • 緊張、悲しみ、怒りからの解放
  • 判断力、集中力強化

が挙げられます。

可能であれば、暖炉を備え付けられるのもいいですよね。


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